緊張を楽しめるか

 一流のアスリートは緊張する場面ほどワクワクするそうです。なるほど、と思うのは自分が見ている立場だからであって、実際にそこでプレイすることになったらやはり緊張して足がフワフワとなりそうです。僕がテニスの草トーナメントに出ていた頃、決勝戦まで勝ち上がると、コートを囲んでみんなが見ていました。たださえプレッシャーがかかる決勝戦なのに、ギャラリーが多いとどうしてもそちらも意識してしまって、ますます普段通りのプレイができなくなります。幸い相手も似たような状況だったのか、結果は勝ったり負けたりでしたが、もし緊張して決勝戦での敗退を繰り返していたら、ますますプレッシャーが強くかかるようになっていたことでしょう。
 ここで大事なのは「成功体験」だと思います。緊張した場面で実力を発揮するためには「場慣れ」が必要だとよく言われますが、単に何回もその場に立つだけではダメで、そこで「うまくいく」ことを経験してようやく場に慣れることができるのではないかと思います。失敗を繰り返していたら、いつまで経っても悪い記憶が積み重なるだけです。音楽の発表会シーズンを間近に控えて、いま少しずつ緊張感が高まっていますが、あまり緊張しないでできるのは、ボーカル>サックス>ピアノの順です。慣れているだけならレッスン歴が長いサックス>ピアノ>ボーカルのはずですが、そうならないのは「成功体験」の差だと思っています。
 まだ歴が浅いボーカルですが、これまで派手な失敗をしたこともなく、歌えば誉めてもらえることも多いし、自分でもまあまあできたかなといつも思っています。だから何となくできるのではないかという妙な自信を持ち始めています。それに比べたらサックスは成功と失敗が6:4くらいです。ただサックスも大きな失敗は最初の初心者の頃だけですから、今は緊張はするものの何とか「ごまかせる」という気持ちはあります。
 問題はピアノで、これまで随分と発表会に出たものの、演奏に満足できたことは本当に数少ないです。大抵はどこかでミスをしますし、それも練習では間違えたことがないようなところでミスをして、自分でもびっくりしてオタオタしています。弾く直前に頭が真っ白になることもサックスやボーカルよりはるかに多いし、そうなるとリカバリーが難しいのもピアノです。サックスやボーカルより時間をかけて練習をしているにも関わらず、本番でミスすることが圧倒的に多いのですから、ピアノの発表会は「ミスをするもの」という刷り込みができてしまいました。早く払拭したいものです。
 そんなわけで今週末はいよいよピアノの発表会です。いつものことですが、練習ではもうちゃんと弾けます。あとは練習通りに弾くだけなのに、なぜかそれができないんですよね。緊張を楽しむことができれば練習通りに弾けるのなら、何とか楽しみたいと思っていますが、どうなることやら。
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