石破トランプ会談

 石破総理が渡米してトランプ大統領と会談をしました。ほとんどの日本人が「石破で大丈夫か」「トランプに恫喝されてしまうのではないか」と心配をしていたと思いますが、予想外に和やかに会談が終わり、トランプからかなり高い評価を得たようです。しかも今回懸念された関税で恫喝されることもなく、また安倍のように高いアメリカの兵器を買わされる羽目にもなりませんでした。あまつさえ完全に破談になったと思われた日鉄のUSスティール買収の件も、「買収ではなく投資」という言葉の言い換えで少し押し戻してきてしまいました。とは言え、そんな大型の「投資」が本当にできるかどうかはわかりません。空手形でトランプを丸め込んだなら、それはそれで大した嘘つきです。
 そもそもトランプが大統領に就任して最初に会った首脳がイスラエルのネタニヤフ首相で、2番目が石破だったというのが外務省の勝利でした。トランプが日本を軽んじていたらそんな高い扱いは受けないでしょう。そしてトランプから「タフだがナイスガイ」だと石破が評されたのは大勝利です。トランプから「組める相手」だと認められたようです。安倍も似たような評価をトランプから受けていましたが、安倍はトランプからすると「扱いやすい相手」だったように思います。石破はトランプが好きな「ディール」ができる相手と受け止められたようです。
 これはもちろん徹底的にトランプの好みを調べ上げて臨んだ外務省の努力もありますし、それをきちんと演じきった石破の意外な才能もありますが、ちょっと運が良かったのではないかというところもあります。これまで「品がない」「礼を失する」と散々けなされてきた石破の立ち居振る舞いですが、ヨーロッパ的な社交マナーとしては失礼であっても、「アメリカのオヤジ」であるトランプのようなタイプにはむしろ洗練されていないことが「誠実で強い男」として見えたのではないでしょうか。椅子の背もたれにもたれて、ふんぞり返っている姿も、相手の目を見ずに一本調子で喋り続けるスピーチも、これまでトランプが会った各国の首脳とは全く違う印象を与えたことでしょう。
 「粗野」な姿がトランプには「強さ」に見えたのだとしたら、これはラッキーゴールです。しかしラッキーでもなんでもゴールを決めることが何より大事な今回の会談でしたから、石破の得点は大きかったと思います。後は石破のメッキが早々に剥がれてしまうことと、トランプがいつものように急に気が変わってしまうことが怖いです。ちなみにトランプと並ぶと意外と石破も背が高いなと思いました。178センチらしいのですが、なんでも平成以降の総理大臣としては一番背が高いらしいです。それもトランプに舐められなかった要因のひとつような気がします。
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