都議選と参院選

 東京都議選で42人も立候補させながら獲得議席がゼロに終わった「再生の道」。そりゃそうだろうと思いましたが、都知事選での石丸伸二の得票数に驚いたマスコミは意外だと思ったのか、大きく報道していました。あんな具体的な政策も掲げなければ、落下傘候補ばかりで地元に縁もゆかりもない候補者ばかりを立てる政党に票を入れるバカがそれほど多くはないことはわかりきっていたはずです。ただ石丸はNHKの参院選にどう臨むかというインタビューに対して「都議選は国政選挙ではない」といつもの調子で質問者を小馬鹿にしたような答えを返していましたが、それ単体で言えばその通りだと思います。
 都議選は地方選挙ですから、どうしたって生活密着の問題が主たるテーマになります。都民ファーストが勝ったのも直前に発表した水道料金の基本料金無償化という政策が反響を呼んだのだろうと思います。もともと共産党の政策だったのに、それを横から奪って自分たちの手柄にするあたりが小池百合子の「緑のタヌキ」たるところです。参院選を睨んで戦っている自民、公明、維新などが都議選だけに絞れる都ファに負けるのも仕方ありません。
 とは言え、都議選と参院選が重なるのは12年に一度「巳年選挙」になりますが、これまでも結果に相関性があることは証明されてきています。なので、やはり参院選の前哨戦という見方をどうしてもされるわけで、それを踏まえると来月の参院選で自公政権が惨敗を喫する可能性はかなり高いだろうと思います。自民党の「2万円給付金」は選挙前のバラマキだと有権者からは見透かされています。安倍政権の岩盤支持層だった保守層はより過激なカルトの参政党の登場でそちらに奪われて、ライトな自民党支持者はいかにも軽薄な国民民主党に流れていて、多分どちらも参院選で自民党に戻ってくることはないでしょう。
 公明党は支持母体の創価学会の高齢化による弱体化がそのまま党勢に影響を及ぼしているので、この先もずっと立て直せる見込みはありません。自公政権という枠組み自体がもはや虫の息であると言っても良いでしょう。参院選で負けて衆参ともに少数与党となった時には、さすがに連立の組み直しは避けられないのではないかと思います。自民党にとって一番与しやすいのは国民民主党でしょう。維新の会も「第2自民党」ですが、なにせこちらも党勢が衰退の一途を辿っているので、「とりあえず」目先の連立相手というところです。
 今の石破と野田の距離の近さを考えると、自民党と立憲民主党の連立もあり得ない話ではないでしょう。ただしそれは参院選で負けても石破が辞めないもしくは「石破おろし」が起きない場合で、石破の代わりに高市がなったらあり得ないですし、岸田の復活でもシンジローでも難しいでしょう。やはり参院選惨敗で石破が辞任するにしろしないにしろ、自公国プラス維の連立政権誕生というシナリオが一番ありそうな話です。いずれにしても今度の参院選は歴史の転換点になるかも知れません。でもきっと投票率は低いんでしょうね。
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