石破首相が街頭演説でトランプ関税について「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない。守るべきものは守る」と発言したことが波紋を呼んでいます。この言葉自体は品はありませんが僕は正しいと思います。同盟国に対する対応としてトランプのやり方はあまりにも理不尽ですし、そんなことは誰だって百も承知でしょう。トランプは日本は脅せば言うことを聞くと思っているからこそ、日本も安易に妥協せずしっかりと腰を据えて対応しなければなりません。
ただ対トランプというと、トランプに媚びを売りまくった安倍晋三の対応を誉める安倍信者がたくさんいて、こうした石破の対応を批判します。もともと安倍が石破嫌いだったせいで、安倍信者は石破のやることは何でもかんでも批判するし、石破を左翼だと中傷していますが、石破は昔から右寄りの政治家だったのに、何を言っているのかと不思議に思います。そもそも「左翼」とか「共産党」とかが悪口だと思っているのがおかしいわけで、それも国会で変なヤジを飛ばしていた安倍のせいでしょう。
で、安倍信者が言うことには「なめられてたまるか」は中国に言え、という、今回の文脈とは関係のない話です。日本にとってアメリカは同盟国であり、中国とは全く立場の違う国です。中国に「なめられてたまるか」は当たり前であって、それを今さら言う意味はありません。アメリカに尻尾を振って政権を維持してきたのが自民党で、安倍もその流れを汲んでトランプに媚びを売っていました。それに対して、たとえ選挙対策だとしても、アメリカに正々堂々と正面から意見を言おうとする石破の態度は歴代の自民党総裁としてはかなり思い切ったことなのです。
アメリカに盾突く日本の政権はこれまでも長続きしませんでした。石破は日米地位協定の見直しを持論としていましたから、そこが一番政権維持にはアキレス腱になるだろうと思っています。しかし、日本は安全保障をアメリカに握られていて戦後80年経つのに未だに米軍基地を国内に多く置かれて属国扱いのままです。中国や韓国を毛嫌いし、外国人排斥を唱えるわりには、米軍の犯罪や横暴については何も言わない極右政党よりは、アメリカからの独立を考えている石破の方がよほど純粋な「愛国右翼」です。
現実的にアメリカの核の傘の下から出て、改憲をし自前の軍隊を持ち、アメリカとも中国とも等距離の外交を目指すことが果たして日本にとって得策かどうかは判断が難しいところです。と言うか、現状ではかなり無茶でしょう。だからこそ自民党だけではなく共産党以外の野党もアメリカの属国扱いでも80年間我慢をしてきました。だからといって従米が過ぎて、日米地位協定や米軍基地の存在を何の疑問ももたずに許容し受け入れるのは、日本と言う国家の政治家としては考えが浅すぎるし、単にアメリカというジャイアンのような強いものにへつらっているだけの本物の「売国奴」です。
それにしてもネトウヨ御用達語は品がありません。敢えて使うだけでもどんどん品性が下がります。

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