今になって参政党批判のテレビ

 参院選で14議席も獲得した参政党。選挙戦の最中から、というか、それ以前から参政党の無茶苦茶な主張や嘘出鱈目の発言を問題視してきましたが、マスコミ、特にテレビはファクトチェックもせずにずっと沈黙していました。そして案の定、参院選が終わってから神谷代表を詰めたり、参政党の憲法草案を取り上げて批判したりしていますが、「いまさら」感が半端ないです。「中立」の名の下にジャーナリズムとしての仕事をさぼっているとしか思えません。
 当選してから批判を展開しても、当選が取り消されるわけではないし、ましてや本人たちが辞職するはずもありません。今後6年間は有効なのですから、やろうと思えばかなりの力を発揮することができます。さすがに当選した「さや」が主張している核兵器の保有や徴兵制は現状では荒唐無稽だとしても、神谷が高く評価した戦前の治安維持法に近い法案を提出することはできます。それによって参政党を批判するようなことを言えば「非国民」として逮捕拘留することも可能になります。
 もし石破の後釜に高市首相が実現したら、自民党と参政党、維新、保守党あたりが組んで極右政権を作ることは十分に可能です。石破は続投宣言をしていますし、維新も保守党も自民党との連立を「今のところ」は否定していますが、立憲民主党が石破に対して不信任案を出せば、一気に雪崩をうってそういう流れになってもおかしくありません。それもこれもテレビが選挙期間中に傍観していたからです。高市はテレビ局批判を以前からしていますから、彼女が首相になったらテレビ局も安穏とはしていられないと思うのですが、その割には動きが鈍いのはどういうことなのでしょう。
 ただし参政党も選挙までは波に乗ってきましたが、これからはそうはいかないだろうとも思っています。急激に大きくなった組織をきちんとまとめて機能させることができるのか、また他党との交渉や駆け引きができるのか、選挙用の杜撰なものではなく、政治家や官僚と同じレベルで法案や政策を詰められるような人材がいるのか。いずれも参政党には不足しているように思えますが、「神谷独裁」と言われ、その主張が「非科学」「反知性」の党なので、優秀なスタッフは逃げ出しこそすれ、なかなか入ってきてくれないのではないかと思います。神谷のテレビでの具体案のない「薄い」受け答えを見ていると、本当にアジテーターとして優秀なだけなんだなとしか思えません。
 現状の政治に不満を抱き、自民党批判の受け皿として参政党が獲得した議席は、残念ながら最終的にはしたたかな自民党にうまく利用されて終わるのではないかと睨んでいます。それが石破政権なのか高市政権なのかによって、全然意味合いが違ってくるでしょう。高市は選挙中から自分がやる気満々ですが、石破も思っていた以上に頑固な粘り腰なので、どちらが、もしくは意外な3人目が、首相にならないと先行きが見通せない状況です。多党化の流れもハッキリしましたし、しばらく日本の政治は混乱状態が続きそうです。
 
 
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