参院選で自民党が大敗を喫して「石破おろし」が吹き荒れている自民党内ですが、それに反するように野党や国民の間から「石破辞めるな」の声も上がっています。石破辞めるなの理由は、石破が安倍以来の歴代総理に比べて人間的にまともだ、という評価の他に、石破が辞めて高市が総理になることの方が「より悪い」という危惧、また野党にしてみれば石破の方が選挙に弱いから有利という判断もありそうです。なにせ衆院選、都議選、参院選の3連敗です。3年連続最下位の中日の立浪前監督のようなものです。
僕も石破の方が嘘をつかないし、公文書の改ざんや破棄もしないし、野党や野党支持者に対しても丁寧に対応しているし、歴史修正主義者でもないし、人としてかなりまともだと思います。高市のような安倍崇拝を前面に押し出しているだけの強権的な極右政治家よりはずっと信頼できます。とは言え、やはり筋としては石破は辞任すべきだと思いますし、そうじゃなければ結果に責任を取る政治家としての基本動作ができていません。
ただ石破を辞めさせる前に、自民党の連中はこの3連敗の本当の敗因をきちんと分析すべきでしょう。それをせずに党内の権力争いから単に顔を替えて終わりとしていたら、この先も負け続けることになります。3連敗した主犯は石破ではなく旧安倍派の裏金議員たちです。そして彼らのほとんどが統一教会や日本会議に繋がっています。裏金問題、統一教会問題でどれほど自民党が批判を浴びたのか、もうすっかり忘れたような顔をしていますが、国民はきちんと覚えているから、国民人気が高い石破がトップでも自民党に投票しなかったのです。先に辞めるべきは裏金議員なのに、一向にそんな気配も見せないどころか、石破に責任を取って辞めろと言える神経の図太さは石破の比ではありません。
また政策面で考えても、物価高による生活苦や外国人問題など、今回の参院選で争点になったことも、過去の自民党政治の失敗のせいですし、それは冷や飯喰いだった石破ではなく、長年党の主流派だった旧安倍派の責任です。国民の多くが賛成している選択的夫婦別姓も進めず、待ったなしのはずの少子化問題も予算の無駄遣いしているだけで、いったい誰のために政治を行っているのかと思います。
自民党再生のためには、裏金議員を一掃することと、これまでの政治運営の失敗の原因となった麻生、菅、岸田ら長老が引退することが先決です。石破が辞めるなら、彼らも一緒に辞めなければ自民党の「賞味期限切れ」感はぬぐえないでしょう。自民党が今回の結果を一過性のものだと甘く考えているのなら、どんどんジリ貧になっていきかねないです。まあそれでも自民党に期待するのは、あまりにも野党、特に立憲民主党が腰が定まらずに情けないからですけどね。

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