石破が辞意を表明しました。参院選の敗北から49日。日米関税交渉に区切りがついたことを理由にしていましたが、これはあくまでも「理由ができた」だけで、実際には総裁選前倒しへの賛成が過半数を超えそうだという状況と、解散カードをちらつかせたものの党内から猛烈な反発が相次いだことで手詰まりになっての辞任です。旧安倍派の裏金議員や、森友事件をこれ以上石破に表沙汰にされたくない麻生太郎の思惑などが絡み合っての党内抗争に敗れたわけで、これほど自民党の醜いところが露呈した49日間はあまり記憶にありません。
国民の多くは石破に選挙に敗れた責任を押し付けている自民党に疑念を抱いています。自民党が支持を失ったのは「政治とカネ」の問題であり、さらにさかのぼれば安倍時代の「モリカケ桜」が何も解決されず疑惑のまま放置されているからであり、直近ではもちろん物価高による生活苦への対応がうまくいっていないからです。全ては歴代総理の失政によるもので、総理になって11カ月の石破はその尻拭いをさせられているだけ。本当に責任を取るべきは石破おろしに加担していた麻生、菅、岸田の歴代総理経験者や、自民党の幹部だった旧安倍派を中心とするベテラン議員たちのはずです。
そんな責任を取るべき連中がこぞって石破おろしに奔走したことで、自民党の改革を目指していた石破はひきずりおろされました。しかも後継争いの2トップは高市と小泉です。どちらも自分を支えてくれる仲間がいる実力者というわけではなく、重鎮たちが「コマ」として使おうとしているのも見え見えです。高市は安倍の悪いところだけを引き継いでいるし、小泉は父親と似ているのは顔と謎の発信力だけ。本来総理の器ではないことは恐らく重鎮たちも重々わかっていて「神輿は軽い方が良い」と担いでいるのでしょう。そんな人間がトップに立って内憂外患のこの時代を乗り切れると本気で思っているのでしょうか?目先の自分たちの都合だけで国のトップを替えるようなことをする自民党にほとほと愛想が尽きました。
僕は石破に解散総選挙をして自民党を本当に「解党」して欲しかったです。石破がもう2年くらいは総理総裁として自民党を改革して立て直していくのが理想でしたし、だからこそ世論調査でも自民党支持者からの石破支持が多かったのだと思いますが、それも潰えてしまいました。自民党はこれでしばらく延命するかも知れませんが、基本的には旧来の利権政治のままなので、「古い政党」として支持を失っていくだろうと予想しています。だったらここでさっさと強制的に解党されてしまった方が国のためです。自民党が延命している時間の分だけ、日本は変わることもできず世界に後れをとっていくからです。49日間が自民党の忌中で終われば良いのですが、日本の忌中にならないことを願うばかりです。

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