令和の高見盛

 大相撲秋場所は特に見どころもない場所だと思っていました。横綱照ノ富士はまた休場しているし、先場所までの大関昇進争いも沈静化してしまい、肝心の新大関豊昇龍はいいところがなく、昇進争いをした若元春と大栄翔もそこそこ。幕内下位で期待の伯桜鵬も休場しているので、何を目当てに見れば良いのかと思っていましたが、再入幕の21歳、熱海富士が予想外の大活躍をしています。
 今日は熱海富士と高安が1敗同士の直接対決。新鋭が大ベテランを押し倒して単独トップに立ちました。天然キャラと人懐っこい笑顔で「令和の高見盛」とも呼ばれ人気力士になりつつある今場所ですが、高見盛どころか大横綱たちに並ぶような記録を作りかけています。もしこのまま初優勝をすれば、貴花田(19歳5カ月)、大鵬(20歳5カ月)、北の湖(20歳8カ月)に次ぐ史上4位の年少優勝記録になります。
 今月21歳になったばかりの熱海富士を1差で追う形になった2敗の高安は33歳の元大関。これまで何回も優勝争いに絡みながらも優勝経験がありません。いつも場所の序盤が調子が出ず、中盤から追い上げるものの、大一番となる最終盤で緊張からか負けてしまうというのがこれまでのパターンでした。今場所はいい感じで白星を重ねてきましたが、熱海富士相手に痛い星を落とし、明日は関脇大栄翔。勝つほどに上位と当てられるでしょうから、今場所も厳しい戦いになりそうです。
 2人を3敗で追うのは、大関貴景勝、平幕の北勝富士、阿武桜、遠藤、剣翔の5人。ここまでは十分に優勝争いの圏内です。大関貴景勝はもちろんですが、北勝富士も優勝を狙っていることでしょう。先場所は豊昇龍に優勝決定戦で敗れてしまったので、リベンジを誓っていることは間違いありません。熱海富士がこのまま星を伸ばせるかどうかはかなり怪しいので、現時点での優勝候補筆頭は貴景勝、対抗は熱海富士と、全ての役力士との対戦をすでに終わっている北勝富士と予想しておきます。
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