大相撲春場所千秋楽、3敗で並んだ大関大の里と平幕の元大関高安の優勝決定戦にもつれこみました。本割で高安は小結阿炎を破ったので、大の里が琴桜に敗れれば初優勝となったのですが、やはりそうは問屋が卸しません。決定戦に臨んだ高安ですが、大の里に送り出しで敗れてまたも優勝はならず。恐らく多くの大相撲ファンが溜息をついたと思います。なにせ優勝同点・次点だけでも過去に8度もあった高安です。これがなんと9度目の正直でしたが、初優勝はまたも持ち越しになってしまいました。
振り返ってみれば、やはり13日目に単独トップに立ちながら美ノ海に負けた一番が悔やまれます。終盤に優勝争いのトップにいながら前頭14枚目の力士と組まれたのは幸運ですし、もしかしたら高安を優勝させてやりたいと考えている協会内部の後押しだったのかも知れないのに、それを自ら放棄してしまいました。それでも残り2日間を何とか勝ったのは、これまでの高安にしては上出来だっただけに、本当に惜しい場所となりました。
とは言え、まだ高安にチャンスがないわけではないと思います。年齢こそ35歳ですが、体がちゃんと動けばその馬力は今でもトップクラスであることは今場所でも証明できました。大関を陥落した力士が怪我などでずるずると成績を下げていくことが多い中で、よくここまで踏ん張って盛り返してきていると思います。御嶽海は今場所前頭17枚目で6勝9敗と負け越したので十両陥落が濃厚です。引退するのか現役を続けるのかわかりませんが、それに比べたらまだまだ活躍を期待できる高安に、いつか賜杯をと願わずにはいられません。

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