金星配給王

 名古屋場所4日目。横綱大の里が以前から指摘されていた悪癖の引きを見せて王鵬に敗れ、横綱としての初黒星。相変わらず悪い癖が直っていないのですが、まだ力士になって2年そこそこの「ひよっこ」横綱ですから、今後しっかりと引かないように鍛えていけば良いのではないかと思います。問題はもうひとりの横綱豊昇龍です。昨日の安青錦に続いて今日は阿炎に敗れてしまい、なんと3日連続の金星配給です。格下にコロコロと負ける傾向が顕著だったので、昇進前から「まだ横綱には早い」と何回もここで指摘してきましたが、やはりとしか思えません。
 3日連続の金星配給はワースト2位タイらしく、明日負けると宮城山の持つワースト記録に並ぶそうです。なにより豊昇龍は昇進後まだ3場所目なのに、すでにこれで通算8個の金星を配給しています。これは驚くべきハイスピードです。歴代最多金星配給は北の湖の53個ですが、横綱在位は63場所ですから、平均すれば1場所1個もありません。ワースト2位の日馬富士は31場所で40個と北の湖よりも悪いとは言え、3場所で8個の豊昇龍に比べればペースとしてはかなりマシです。
 白鵬は横綱在位84場所で平幕と497回対戦し、負けたのはわずか26回。配給率はわずか0.052。玉の海にいたっては横綱在位が短く全盛期に急死したこともあって、61回の対戦で3敗だけ、配給率は0.049です。横綱は強さの象徴ですから、下位力士にコロコロ負けるのはあまりにもみっともないです。豊昇龍は上位力士との対戦になると急に強くなるので、メンタルの問題だと思いますが、メンタルだけで片付けている場合ではないでしょう。
 今の関脇以下には豊昇龍が大関昇進を競っていた霧島、若隆景、若元春、さらに休場中の大栄翔などのライバルが並んでいて、彼らは横綱とは言え、豊昇龍に「勝てない」とは全く思っていないように見受けられます。高安や阿炎などは対戦成績が良いので豊昇龍を「お得意様」だと考えてそうです。強さを見せつけて「格の違い」を示して畏怖させなければならないのが横綱なのに、豊昇龍は舐められているようにさえ思います。
 今場所注目の若手安青錦は3勝1敗と好調です。大の里に負けたものの、豊昇龍、琴桜、若隆景に勝ちました。三役クラスの実力がついています。上位と当たる前半をこの調子でうまく乗り切れたら優勝争いにさえ絡めそうです。大ベテランながら4戦全勝と好調な玉鷲とともに期待したい力士です。
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