TBSドラマと脚本家

 一昨日の話になりますがTBS系で「TBSドラマ 最強の最終回ランキング」という特番がありました。それも「その道のプロが選ぶ」ということで、脚本家105人が選んだランキングだということです。昔からドラマは脚本が5割、俳優3割、演出2割だと思っているので、長年TBSドラマを見てきた者として、脚本家が選ぶとどんなランキングになっているのか興味深く見ました。

 何よりどの脚本家のドラマが上位にランクインするかというのが一番の関心でしたが、1位は野島伸司「高校教師」でした。確かに衝撃的なドラマでしたが、今回は「最終回ランキング」ということだったので、それでこれが1位に選ばれたのかと思います。例えばドラマとしてはもっと面白かったと僕が思う「半沢直樹」(12位)や「逃げるは恥だが役に立つ」(17位)、「VIVANT」(25位)が意外なほど上位にならなかったのは、最終回が続編含みだったからで、それがこのランキングとしてはマイナスになってしまったのかなと思います。野島や北川悦吏子「ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~」(3位)が上位にきたのは、そういう観点からなら理解できますが、やはりドラマトータルの面白さとして果たしてこのランキングはどうなのかなとは感じました。

 僕が好きな脚本家である宮藤官九郎はさすがにTBSで一番本領を発揮している作家なので、30本中に5本もランクインしていました。「池袋ウエストゲートパーク」が2位、「俺の家の話」5位、「木更津キャッツアイ」10位、「流星の絆」17位、「不適切にもほどがある」26位。個人的にはキャッツアイが1位ですが、まあそれは良いでしょう。ただ「マンハッタンラブストーリー」や「タイガー&ドラゴン」が入っていないのはちょっと納得できません。「流星の絆」は原作とクドカンのミスマッチで失敗作だったと言っても良いと思います。同じく贔屓している野木亜希子も6位の「アンナチュラル」など4本。さすがですが「重版出来!」が入っていないのが残念でした。森下佳子も4本ですが、こちらは全て綾瀬はるかのドラマ。鉄板コンビと言えば聞こえは良いですが、果たして森下の力なのか、綾瀬の人気なのかわかりません。

 まあランキング番組と言うのはケチをつけ始めればキリがないので仕方ないのですが、やはり「最終回」にフォーカスしているのがちょっとランキングに変な色をつけてしまったのかなと思います。脚本で評価するならドラマ全体で評価しないと間尺に合いません。脚本家は最終回だけ盛り上がれば良いと思っているわけではないでしょう。最終回に大どんでん返しがあるような作品が評価されて、ほのぼのとした日常を描くようなドラマは当然ランキングに上がってきません。あと、せっかく脚本家が選んでいるのですから、もっとそのドラマの脚本家が誰で、どういう人なのかしっかり紹介すべきではないかと思いました。

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