西田敏行の仕事

 西田敏行が亡くなりました。近年は体調を崩していて杖や時には車椅子に乗っている様子も見ていましたが、まさか亡くなるほどとは思いませんでした。この先の仕事の打ち合わせもしていたということですから、本人も予期していないことだったのでしょう。
 西田敏行が世に出るきっかけとなった作品は1976年の『三男三女婿一匹』というTBSのドラマです。病院を舞台にした大家族ホームコメディで、森繁久彌演じる病院長、その妻で婦長の山岡久乃、息子たちが新克利、井上順、加藤健一、娘たちが泉ピン子、あべ静江、池上季実子、ピン子の婿が西田敏行でした。いかにもTBSドラマのキャスティングです。森繁と西田の新旧アドリブ名人同士のやり取りが面白くて、西田の知名度が一気に上がりました。
 そして1978年に『西遊記』の猪八戒を演じて子どもたちにも人気者になり、1979年『池中玄太80キロ』で主役、1981年の大河ドラマ『おんな太閤記』で準主役の秀吉を演じ、そして歌手としても『もしもピアノが弾けたなら』で大ヒットを飛ばしました。映画『釣りバカ日誌』シリーズでも人気でした。喜劇俳優として頭角を現しましたが、演技の幅が広く、またバラエティでも活躍して国民的人気俳優になりました。今なら大泉洋が西田敏行の後継者かも知れません。
 大河ドラマによく出ていて、なんと14作にも出演し、そのうち4作で主演を務めています。また近年は三谷幸喜や宮藤官九郎の作品にも欠かせない俳優となっていて、『ステキな金縛り』『鎌倉殿の13人』『タイガー&ドラゴン』『俺の家の話』などでの名演が忘れられません。1976年から50年近く西田敏行の演技を見続けてきました。これだけ多くの出演作を見ている俳優は他に思いつきません。ご冥福をお祈りいたします。
 
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次