朝ドラ「あんぱん」の不安点

 NHK朝ドラ「あんぱん」が好調です。7週目を終わっていよいよ主人公も学校を卒業して社会人になります。話も序盤が終わってこれから中盤へと向かうというところでしょう。ここまでテンポよく展開していますし、周りの登場人物たちのキャラクターも立っていて、しかもそれぞれの俳優が好演をしています。
 ネットで高い評価を受けているのが何と言っても主人公の妹蘭子を演じる河合優実。セリフよりも表情や仕草で感情を表す表現力の高さが素晴らしいです。他にも若手の原菜乃華(メイコ)、細田佳央太(豪)、中沢元紀(千尋)、高橋文哉(健太郎)らも好演していて、見ていても楽しいし爽やかです。さらに竹野内豊(寛)と松嶋菜々子(登美子)のインパクトの強さ。「金言マシーン」と化している竹野内、「毒親」を演じながらどこか憎めない松嶋、どちらもさすがだと思います。ヤムおじさんの阿部サダヲ、ハタコさんの江口のりこは一番アンパンマンのキャラクター色が濃いですが、そんな役を上手く演じています。
 ただ心配なのは周りの俳優陣の評価が高い割に、中心となる今田美桜と北村匠海が目立っていないこと。どちらも役の個性はしっかり表現できていますが、怒っては反省ばかりの今田演じるのぶ、頼りない北村演じる嵩のどちらもここまであまり魅力的ではありません。俳優のせいというよりも脚本のせいだと思いますが、軸となる2人に感情移入できないようでは、この先の展開が不安になります。
 いよいよこの先には戦争が待ち構えています。ここで2人がどういう体験をして、どう変わっていくのか。恐らく戦争を経ることによって成長し変わったところからが本当のこのドラマの見せ場になるんだろうと思いますし、そのために今は敢えてあまり魅力的ではないような見せ方をしているのかも知れません。むしろ、そうじゃないと困ります。
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