テニスは比較的安全なスポーツです。と言うのも、ネットを挟んで対戦しているので、お互いの身体がぶつかることがありません。使っている道具も比較的柔らかいボールなので、当たると痛いですが大怪我になることはまずないと思います。ただその割にプロ選手を筆頭に故障するプレーヤーが多いのは、競技自体がハード過ぎるからです。
あの広いコートをシングルスなら1人、ダブルスでも2人で守らなければならないので、ずっと走っています。競技はタイム制ではなくポイント制なので、長引くと信じられないくらい長時間になります。サッカーのように走って、野球のように長くプレーし続けているのです。サービスだけ考えても、野球の投手よりも1球に体力を使うのに、それを延々と打ち続けています。もちろん中5日とかではなく翌日も連戦だったりします。
それだけハードな競技なので、鍛えていてケアもしっかりしているプロでも大概故障しますから、鍛えていないしケアもしていないアマチュアがただ楽しいからと言ってやり過ぎればすぐにどこか痛めてしまいます。僕も30代から全身いたるところを痛めてきましたが、何とか60代になっても続けてこられたのはラッキーだったとしか言いようがありません。同世代にはとっくに体がもたないから、もう動けないから、医者に止められたからとテニスをやめた人がたくさんいます。
これまで繰り返し怪我をしてきて、大きな怪我をしないためにはどうしたら良いかはかなり理解しました。適度な休養をとる、体のケアをする、なにより無理をしない。そして歳をとると危険なプレーがあることを自覚することです。取れそうにないボールを頑張って追いかけない。転んだりすると危険です。深いロブをジャンプしてスマッシュしない。着地で足首を捻挫をしたり、ふくらはぎを肉離れしがちです。逆を突かれた時に無理に取ろうとしない。急に体を捻るのでどこかの関節に過重な負荷がかかって痛めます。反応に頼って動かない。若い頃のように俊敏に動けないので、常に予測をして早い動き出しをすることが怪我の予防に繋がります。
もうシニアになった人には手遅れかも知れませんが、体の衰えを感じているこれからシニアになる50代以上のプレーヤーには恐らく有用なアドバイスだと思います。そんな風にプレーしても面白くないと思うかも知れませんが、気をつけてプレーすれば70代でも楽しめるスポーツですし、なにより大きな怪我をすると、テニスどころか日常生活にも支障が出ます。シニアは金より健康の方が大事な「資産」ですから。

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